FXでリスクリワードは固定したほうがいいのか?知りたい方へ


本記事では、下記の内容を解説します
2チャートからリスクリワードを考える時のポイントについて分かる
この記事を書いている私はトレード歴4年の兼業トレーダーです
2018年の成績はこちら
1、FXでリスクリワードの固定をする方法と考え方

それではリスクリワードを考える際に理解しておくべきことについて初めに記載をしていきたいと思います。
1-1リスクリワードを固定するメリットは
リスクリワードを固定するメリットは沢山あります。
具体的には損失と利益の比率の最低ラインを固定する方がやりやすくなります。
FXはトータルの損益で増やしていくことが鉄則です。
リスクリワードを考えたトレードをすることで、
1回のエントリーに関して利益の期待値を把握したうえでトレードができます。
要はトータルでの損益の把握がしやすく、
リスクリワードを考えていないトレードを繰り返してしまうとトレード勝率が高くても
トータルの損益として勝ち越せないという状況になってしまいます。
そのためリスクリワードを考えることは、不要なトレードに対してブレーキをかける客観的要因にもなります。
リスクリワードってなに?という方はこちらをご覧ください
1-2リスクリワードはいくつで固定したらいいのか?
結論から言うと、1トレードにおけるリスクリワードの最低ラインは
【損失:目標利益=1:2】
以上あった方がいいです
利益が損失許容額の倍は無いとトレードの勝率が常に高いトレードをしないと資産運用できません。
1トレードにおけるリスクリワードを 【損失:目標利益=1:2】以上とすることで
極端な話ですが、勝率が低いトレードでもトータルの損失を小さくすることができます。
手法によって異なりますが、
勝率60%くらいで資産運用をしていくためにも
1トレードにおけるリスクリワードを考えたトレードをすることがとても重要です
1-3トレード毎のリスクリワードの具体的は方法と考え方
具体的な考え方としてチャートから判断できないといけません。
まずリスクリワードを判断するためには、狙っている時間足の状況把握が必須となります。
エントリーを考える波のサイズを認識しておかないと、エントリー、利確目標の判断などもできないからです。
具体例としてまずはイラストで考えてみたいと思います。

図1
この図は左側が今回狙っている上昇トレンド中の一時間足の状況とします。
右側が五分足で、実線で表している幅の値段に対して、下位足での値動きを表しております。

図2
今回は一時間足での上昇トレンドでの押し目を狙ったトレードを一例に考えてみます。
一時間足の上昇を取りに行くわけなので、押し目としてエントリーするのであれば、
当然ながら一時間足での前回高値を超えていくための上昇があるだろうと考えエントリーを検討します。
※この考え方はダウ理論をベースに考えています。ダウ理論ってなに?という方はこちらをご参照ください
そこで現在のチャートからすると、利益確定の目標としては一旦、1時間足の前回高値までは考えられます。
ここの幅をエントリーラインから考えることによって、リワードを概算できます。

図3
エントリーを考える際は5分足で検討することとします。
今回は赤ラインを超えたところでエントリーを検討したとします。
損切りのラインは下の赤ラインに設定します。
※私の損切りラインなどの設定に対しての考え方はこちらをご参照ください。

図4
これで今回のリスクリワードの算出ができます。エントリーラインを軸にして、
今回のリスクリワードは
【損切りラインまでの値幅:利確目標ラインまでの値幅】
の比率を考えることにより1:2以上取れているか?を確認します。
これでエントリーを考える際に、リスクリワードを概算して
今回のトレードがチャレンジするべきトレードなのか?が判断がつきます。
2、チャートからリスクリワードを考える際のポイント

前回はイラストでリスクリワードを考える際の概要について記載しましたが、
今回は実際のチャートを使用して考えてみたいと思います。
実際のチャートでも考えることは同じです。
1.上位足から取りたい波に対して利確目標の検討
2.上位足の押し目タイミングから下位足のエントリー検討
3.下位足でのエントリーラインと損切りライン・利確目標からリスクリワードの検討
この3点を抑えて考えていきたいと思います。
以下のドル円のチャートを例に検討してみたいと思います。
上昇中の1時間足において、青〇で示したところで検討してみます。
図1(例として出していますので実際の指標などは今回無視してます)

図1:ドル円チャート
図2では1時間足での高値と安値に対応して、
右側の5分足でのチャートにラインを引いています。
(1時間足に対応している値動きが分かる様にするため)
この部分における1時間足の次の上昇の押し目での
エントリーについて考えていきたいと思います。

図2:ドル円チャート
2-1 上位足から取りたい波に対して利確目標の検討
1時間足では上昇トレンドですので、再度値動きが上昇していくとすると、
1時間足で引いている前回高値を目指して上昇することを期待してエントリーを考えます。
その為、今回の押し目のエントリーは先ほど引いた、
1時間足での前回高値のラインを一旦の利確目標と設定します。
(図3:ドル円チャート)

図3:ドル円チャート
2-2 上位足の押し目タイミングから下位足のエントリー検討
利確目標が決まった後は実際に下位足(今回は5分足)から
エントリータイミングを見ていきます。
今回はリスクリワードについて考えますのでエントリーについての細かな記載はこちらには記載しません。
エントリーや決済等についての考え方などが知りたい方はこちらをご参照ください。
今回は図4に記載している赤ラインでエントリーを検討し、
損切りラインも合わせて設定しています。(チャートの例があまりきれいでなくてすいません)

図4:ドル円チャート
2-3 下位足でのエントリーラインと損切りラインからリスクリワードの検討
「利確目標・エントリーライン・損切りライン」の3つが設定できました。
ここで今回のトレードのリスクリワードについて考えてみたいと思います。
イラストで解説しました通り、エントリーラインを軸にして利確目標までと、
損切りラインまでの比率をみます。(図5:ドル円チャート)

図5:ドル円チャート
こちらのチャートではpipsで見てみると
エントリーから利確目標のpips=23.2pips
エントリーから損切りラインのpips=8.7pips
となりました。これをリスクリワードで出してみると
リスク:リワード= 8.7 : 23.2 = 1 : 2.6(概算)
となりますのでリスクリワード=1:2以上を見込んだトレードとなります。

図6:ドル円チャート
今回は1つの例としてチャートでの検討をしてみましたが、
もっときれいな値動きをしているチャートから練習をしてみたほうが
良いかもしれませんので、各自ご自身のチャートで検証されてみてください。
最後に今回のリスクリワードを考える際の基礎を作ってもらったお気に入りの書籍を紹介しておきます。
基礎の部分などは読み込んでもらえれば、トレード能力向上にお役に立てると思います。
興味ある方はご覧ください↓↓↓
まとめ
今回の記事のまとめを簡単に記載します。
1.リスクリワードは最低ラインを固定しよう
2.自身の勝率をふまえてリスクリワードもエントリーの判断基準に
3.上位足から取りたい波に対して利確目標の検討
4.上位足の押し目タイミングから下位足のエントリーラインと損切りラインの検討
5.下位足でのエントリーラインと損切りライン・利確目標からリスクリワードの検討
リスクリワードはどのくらいで固定したらいいのか分からない。
実際にチャート画面での判断方法などもしりたい。